死別の感情はとても複雑です。「悲しい」という気持ちだけでなく、
「なぜ?」という疑問や信じられない気持ちや怒りもあります。
いろいろな感情が入り混じっています。
到底、納得出来るはずがありません。
それでも残された人は日々を過ごしていかねばなりません。
納得出来なくても生きていかなくてはなりません。
話すことは思い出すことになり、悲しみが込み上げて痛みを伴い、
思い出すことが辛いけれど、誰かに受け止めてもらえたら
少しは楽になるかもしれない
何年かかるか分からないけれど、いつか尊い記憶となることを信じています
顔をあげ前を向く、その支えになれたらと思っています
このような感情を抱えている方
- 早く異変に気づけばよかった
- なぜ医者なのに治せないんだ
- もっと優しくしてあげれたのに
- なぜうちの⼦でなければいけなかったのか
またはこのような感情を抱えている方
- 死の受容ができない
- ⼈を遠ざけてしまう
- 他⼈を信⽤できない
- 故⼈なしでは、意味のない⼈⽣である
- 苦痛や怒りが度を超えている
- この先の未来はわびしさしかない
- 変わることに抵抗がある(新しい友⼈や興味など)
- ビクビク、イライラしている
グリーフケアとは
大切な人を亡くした時の悲しみが、
深く複雑なものとなりやすい
現代に生きる私達です。
そのような状態にある人に、
さりげなく寄り添い援助することを
「グリーフケア」と言います。
※グリーフケア=死別ケア
死別とは
絶対に再会することがかなわない事実です。
(配偶者の死、友⼈の死、両親の死、ペットの死)
⼼情的な特徴
- ●恋しい、むなしい
- ●うつ的な不調により元気が出ない
- ●疎外感が生まれる
- ●頑張らなければと強く思う
柏斎苑の
グリーフケアへの想い
現代社会において、大切な人やペットとの死別の深い悲しみや寂しさが表面化しにくい状況があります。
稀薄で複雑な人間関係から、周りに遠慮してしまい、なかなか本音が言いづらく孤立してしまう環境に取り残されている遺族がいます。
そんな取り残されてしまった気持ちに寄り添い支えるのが「遺族談話会 こもれびの会」です。
笑ったり喜んだりすることに罪悪感を持っている方、自分を許せないでいる方(生きていること・お腹が空くことetc)、後悔の気持ちばかりが押し寄せる方、ふとしたことで涙が出て止まらない方
私たちは参加者がそれぞれ「今、自分はとても悲しいんだ」「寂しいんだ」という自分の気持ちを声に出すことで、少しずつ気持ちの整理ができる時間を提供します。
見知らぬ人たちの集まりに参加するのは、とても勇気がいりますが、勇気を出して一歩を踏み出し社会と繋がる機会を提供します。
こもれびの会3つの特徴
年間スケジュール
お電話での対話・個別の対話を 希望される方も ぜひご相談ください。
新柏・高柳・柏の葉 同時開催です。足を運べる場所へお越しください
時間は全日程AM10:00~11:30
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1月9日(火)
於 新柏(法話)
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2月11日(日)
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3月10日(日)
於 新柏(苺狩り)
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4月14日(日)
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5月12日(日)
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6月9日(日)
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7月8日(月)
於 高柳(法話)
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8月5日(月)
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9月9日(月)
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10月14日(月)
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11月11日(月)
於 新柏(日帰り旅行)
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12月10日(火)
於 新柏
柏斎苑にはグリーフケアアドバイザーが在籍しており、
悲しみを癒す援助をしていきます
遺族談話会 こもれびの会主宰
1級グリーフケアアドバイザー
目黒 美恵
特級グリーフケアアドバイザー
井上 雅恵
「遺族談話会 こもれびの会」は
大切なご家族を見送られた方々のコミュニティです。
ここでは、参加者同士がお互いの話を真剣に聞き笑ったり、
泣いたり、励まし合ったりします。
談話会の後にはみんなで食事をしたり、
気の合う方と個別に連絡を取り合ったり、
参加者同士の絆を深めています。
私たちも月に一度皆さんにお会いし、
たくさんの元気をもらっています。
皆さんが安心して集い、互いに支え合い、新たな一歩を踏み出す
サポートが出来たならとても嬉しく思います。
ふと思い出した時に立ち寄りたくなる居心地の良い場所、
そんな存在になれるよう努めています。
1級グリーフケアアドバイザー
鶴岡 昌実
月に一度開催している「遺族談話会 こもれびの会」
ここでは、誰でも話せる環境が提供され、参加者同士が互いの心に
耳を傾ける時間を共有します。
誰かに話を聞いてほしい、他のひとの言葉を聞いてみたい、
何かきっかけを見つけたい、そう思った時に
「遺族談話会 こもれびの会」があることを思い出してみてください。
勇気を出して一歩踏み出して来てくださった方。
「明日、天気が良かったら、行ってみようかな」そんなふうに足を運んでくださる方。
どのような理由でも大丈夫。
いつでも自由に気兼ねなく、心の拠り所となる場所であるように、
私たちも皆さんと一緒にあたたかなコミュニティの輪を広げていきたいと思っています。
遺族へのグリーフケア
悲嘆⼼情の経過
⼈間は、不測の事態に備えることは苦⼿であり、
本質的にできない。
喪失の⼼情
『喪失』
⼼に侵⼊し、脳裏に焼きつくような悲しみ
故⼈との絆や結びつきの断絶を感じる⽣活再建に向けた変化への拒絶、回避
悲嘆のプロセス
『再建志向』
⽴ち直りに専念
新しいことを⼿掛ける
新しい役割や関係性を築く
しかし、悲嘆のプロセスを定義づけたとしても、100%純粋な感情が現れることは、
まずありません。
愛する⼈の死はひどく不公平に感じます。よって、頭では理解しても不条理な怒りが⽣まれるのです。
さらに、苦悩や幻滅といったことが⼼や頭から離れなくなり、疎外感やうつ的な不調へと繋がっていきます。
同じ境遇の方同士で共感し、承認し合うことでご自身の感情に気付いたり、怒りの感情と向き合ったりすることで、ご自身の心のケアに繋がります。
「遺族談話会 こもれびの会」は、そのような感情を大切にする場として、皆様にご利用いただいております。