日頃の挨拶や大勢の人の前でのスピーチなどの機会は、普段からあると思いますが、特別な場合のスピーチというのは、さまざまなルールや形式があり、難しいものがあります。
葬式の弔辞などは、形式やルールも大切ですが、それだけにこだわらず、故人への敬意、喪主や遺族への心情に配慮しながら真心を込めて、厳粛な態度で挨拶に挑みたいものです。
美辞麗句の乱用や慣用句の羅列はなるべく避け、別れを惜しむ素直な心情が吐露されるようスピーチを行いたいものです。
目次
冊子の内容(目次)
〇はじめに(P2)
〇お通夜前の挨拶(P3)
僧侶への挨拶と言葉づかい
世話役、近所、交番への挨拶(遺族)
各関係者への連絡(遺族側)
〇お通夜の挨拶(P5)
通夜ぶるまいの前
通夜ぶるまいの終了後
〇弔 辞(P7)
親族への弔辞
社葬・団体葬の弔辞
取引会社の葬儀の弔辞
同僚・知人への弔辞
〇告別式終了(P10)
喪主・親族代表の挨拶
喪主代行の挨拶
喪主が息子の場合の挨拶
社葬の場合の葬儀委員長の挨拶①
社葬の場合の葬儀委員長の挨拶②
〇御葬儀後の挨拶(P13)
僧侶・世話役・近所への遺族側の挨拶
〇精進落とし、四十九日法要の挨拶(P14)
精進落とし、四十九日法要の挨拶
冊子の内容(一部抜粋)
各関係者への連絡(遺族側)(会社関係の場合は上司へ連絡します)
<妻が知らせる場合>
○○の家内の○○でございます。主人の○○は今朝○時○分に○○病院で息を引き取りました。通夜は本日○時から、告別式は明日午後○時から△△(会場)にてとりおこないます。恐れ入りますが、皆様にもご連絡をお取りいただきますようお願いいたします。
お通夜の挨拶 通夜ぶるまいの前
<例1>喪主が妻の場合の挨拶
本日は、ご多用にもかかわらず亡き○○のために、お通夜のご焼香を賜りまして誠にありがとうございます。○○もこのように皆様に見守られてまして、喜んでいてくれることと思います。故人の在りし日のことなどお聞かせいただければと思い、別室に粗茶などを用意いたしました。どうか今しばらくおつきあいいただければ幸いです。なお明日の葬儀は○時からとなっておりますので、よろしくお願いいたします。 今日は誠にありがとうございました。
弔辞 親族への弔辞
<叔母の死を悼んで>
叔母さん、長い人生ご苦労さまでした。床につかれて半年、あんな大病だったのに、痛いとも苦しいとも、一言も弱音をはかないで、心配する私たちを反対になぐさめてくださいました。最後まで希望を失うことなく、苦痛にじっと耐え、私たちを愛してくれた叔母さんの闘病生活をみて、肉親としてどれほど叔母さんを誇りに思ったことでしょう。叔母さん、もう苦しむこともつらいこともありません。どうか安らかに眠ってください。
告別式終了 喪主・親族代表の挨拶
遺族を代表いたしまして、皆様にひとことご挨拶を申し上げます。本日はご多用にもかかわらず、ご会葬・ご焼香を賜り、おかげをもちまして故○○の葬儀・告別式もとどこおりなく済みまして、これより出棺の運びとなりました。生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、また今ここにお見送りまでいただきまして、故人もさぞ皆様のご厚情に感謝いたしていることと存じます。なお、残された私どもにも、今後とも変わりなくご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。