【この業界に入った理由】
子どもを亡くした時に対応してくれた葬儀社の言動に深く傷ついたことが忘れられません。その後、仕事を探して目についた葬儀社の求人。見送る悲しみや辛さを知っている自分に出来ることがあるのではないかと思い入社しました。他県に住む母の葬儀では地元の葬儀社の方が旅立ちの支度から自宅での通夜までを葬儀社に勤める私に取り仕切らせてくれました。その経験は大きな財産となりこの仕事が私の天職だと実感しました。
【仕事で大切にしていること】
悲しみや苦しみといった感情を言葉にして吐き出すことの大切さを痛感します。コロナ禍で人と会うことが難しくなり会話が減ってしまった近年、誰かに話を聞いてもらいたくても機会がなくなっています。私が何より大切にしていることは「傾聴」です。話すことで故人の生前を振り返ることが出来、自分の人生に素晴らしい時間があったと気付けます。遺族会『こもれびの会』を発足したのも会話の場を提供したかったからです。